初めての人は、はじめまして。
いつもブログ読んでくれている人は、ありがとうございます。
長崎でクリーニング屋をやってます神崎です。
梅雨の時期だけはない!カビが生えるのはオールシーズン
今日は、衣類についているカビについての話です。
カビ、厄介ですよね。風呂場を中心に気づけばいつの間にか大発生している事が多いと思います。
特に最近の住宅事情は機密性が高く温度調整が一定の家が多くなってるので
年から年中、カビが生えやすい温度が保たれているケースが多いです。
一般的に
カビが生えやすい温度は20℃~30℃です。
・・・人間が一番過ごしやすい温度がカビも好んでるって事ですね(汗
また、カビの発生には温度の他に湿度も関係があります。
湿度70%以上かつ湿度が高いほどカビが発生しやすい
浴室や洗面台が90%以上のため一番生えやすい湿度が保たれやすいのです。
衣類に関係があるクローゼットやタンス等の保管場所は70%以上を保ちやすく
カビが発生する湿度環境を維持してしまう事があるため注意が必要です。
しかも、密封している事が多く雨天時は90%を達する時もあるため、
雨天時が多い梅雨の時期はカビが生えやすいと言えます。
でも、梅雨時期意外にも温度20℃~30℃、湿度70%以上を保ってしまう環境が
整っている場合が多いため、
衣類に対するカビの発生は、今やオールシーズン
だと思います。
事実、カビが発生した物を持ち込まれるお客様は、
シーズン問わずに持ってこられるケースが年々増えてきてます。
カビが衣類に発生する理由
カビは菌ではありますが、植物が種を飛ばして繁殖するように
胞子が付着すると、根を張り茎を伸ばし、先端に種(胞子)を実らせ次の場所へ飛ばして
どんどん増殖していきます。
栄養を補給できる場所であれば、上記で書いた温度と湿度の条件が合えば何処にでも生えます。
カビは糖類を好み、タンパク質や炭水化物、アミノ酸、脂肪等も栄養にしていきます。
その為、動物繊維で出来たウールやシルクで出来た生地はたんぱく質なのでカビが好みますし
自然系のノリが付いたYシャツ等の衣類は糖分に分解できるのでカビの餌食になりやすい。
新品、クリーニングする前、クリーニングした後等、衣類であれば条件揃えば
カビが発生する可能性は大いにあるのです。
しかしながら、
汚れている程、栄養源が豊富なのでカビが発生しやすい
なので、一度でも着た衣類は放置せずに洗濯するかクリーニングに出さないとカビ発生のリスクが高いのです。
ほんの少し付いただけだから、クリーニング出さなくても良いよね?
って考えだとカビに狙われてますのでお気をつけくださいね(笑
また、衣類についたカビは繊維の中に根を食い込ませて生き、繊維や色素成分を分解して養分にしています。
そのため、カビが一度でも生えてしまうと
生地が弱くなって穴が開きやすくなる。
カビを取るとカビが生えてたところだけ色が薄くなったり変色している。
クリーニングしても根っこが残りやすくカビの再発がしやすくなる
といった事が起こりやすくなり、カビ発生した!クリーニングに出さないと!では
すでに時遅しってケースにも成りかねませんので、カビには本当に注意が必要なんですよね(汗
クリーニング屋のカビ対応事情
カビの種類にもよりますが
ウールで作られた背広、ポリ50%、ウール50%で作られているような学生服は
白カビが発生しやすいのですが、洗浄する事で菌糸や胞子を除去しやすく、
よっぽどの事が無い限り白カビは落とせます。
カビの状態が一部、全体に渡る等、カビ発生の度合いによって追加料金が発生する
場合もあるので注意してくださいね。
さすがに全身カビだらけの物を、他の一般衣類と一緒に洗うような事は出来ませんし
特別扱いしないといけない品物が、通常料金であるはず無いって思いますよね?(笑
逆にYシャツやブラウス等に多い、黒カビ。
十字架?のような★のような生え方をするカビです。
根っこに色が付いているので、
洗って菌糸や胞子を除去しても見た目上何も変らない場合が多いです。
真っ白な衣類だと、塩素系の漂白剤使用する事で除去できる事もありますが
完全に白くなる事が少なく、繊維をガラス化させてダメにしたり、
塩素系は他の衣類につくとトラブルの原因になりやすいので扱いにくいです。
その他、漂白剤を駆使して漂白し、繊維を染めなおせば色柄物等も復元可能ですが
料金がハンパ無くかかります。
そのお値段5000円~10万クラスまでさまざま・・・・。
色かけまで行くと、ほんとーーーーーにメンドクサイので料金は高くなるのです(笑
ちなみに、
そういった処置をするクリーニング屋さんでも、基本お断りする事が多い黒カビですが
100万する衣類に1万程度は安いけど、1万で買った洋服に1万かけてメンテナンスしますか?
そういう事なんです。
はっきり言って、オイラなら買い換えるでしょう。
カビが取れてない!って文句を言うなら
10万出す覚悟でクリーニング屋さんにお願いしてくださいねって事なんです(笑
カビを発生させないために!
カビを完全にシャットアウトするためには、
カビの原因となる
栄養・酸素・湿度・温度の影響が出ない場所に保管する。
真空パック等は特に効果が出ると思いますが衣類にとっては現実的ではありません。
かたや上記の条件を全てクリアして保管する事は不可能ではないのかな?
なので、カビの発生を極力なくなるようにポイントを押さえる事が大事であると思います。
カビ防止のポイント
・一度でも着た衣類は洗濯するかクリーニングに出す。
・定期的に衣類の保管場所は空気の入れ替えをする。
・布団類は直で置かずに「すのこ」等を使って空気が入りやすくする。
・雨が降るシーズンや、雨が続く予報の際は除湿剤や除湿機を使う。
・衣類のつめすぎは湿度を保ち易くなるため注意が必要。
・クリーニングから帰ってきた袋は取る。
うん、これは全部大事な事ですね。
自分で書いて納得(笑
こんなポイントに注意していただくとカビは発生しにくくなります。
さて、長々とカビについてうんちくを書いてきましたが
今日のカビの講座はこの辺りで・・・(笑
カビは生やすと厄介!ポイント押さえてメンテナンスはこまめに!
気に入った洋服を長く着るために、日頃の努力は肝心ですよ!
自分磨きと同じです(笑