初めての人は、初めまして。
いつもブログを読んでくれている人は、ありがとうございます。
明日は保護者会のバレー大会でドキドキの神崎ですー。
梅雨後半のクリーニング屋は厄介です。
この時期になるといつも悩ましくなる事が多々あるのですが
その中でも一番厄介なのが『湿気』
工場内の湿気はものすごく高くなるので
クリーニング工場での作業はものすごく大変なのですが
その湿気よりももっと気をつかってる湿気があります。
衣類に含まれてる湿気です!
この時期は預かった品物にものすごい量の湿気というか・・・。
もう湿り気って言っていいレベルの水分を含んだ品物が
多々やってきます。
これが超やっかい。
湿気を含んだ品物を洗っても
シワが付きやすく仕上げがめんどくさすぎーーーーーーーーーー!
ってこの辺は技術でカバーできるのでどうとでもなる部分なのですが
それよりも問題は。
ドライ溶剤に水分が含まれてしまうコトなんです。
どゆことーーーーーーーーー?と
疑問に思われる方もいるいと思いますので
ドライについておさらい。
ドライ溶剤とは、第三石油類に分類されるれっきとした油です。
この油を使って洗うコトで縮みやすいとされるウールの生地や
デリケートなシルク、カシミアといった衣類を傷めずに洗うコトができます。
逆にそれらに水を使って洗うと縮みや色が滲んだりと
多々不具合が出やすくなりもします。
んでもって
ドライ溶剤は油なので、川などに流すコトは禁じられているため
これは保健所の水質汚濁防止法等で色々ありますー。
ドライ溶剤で洗った汚れた液体は、
理科の実験や、山が綺麗な地下水を作るかのごとく
ろ過して綺麗な液体に戻してドライ溶剤をグルグルと再利用しながら洗ってます。
これは何処のクリーニング屋もそうですー。
水洗いオンリーの所を除きますけどね・・・。
9割型のクリーニング屋はそんな洗い方をしていると言っていいと思います。
そのキレイにするドライ溶剤のろ過装置も
水分を完全に取り除くことは難しく
この梅雨の後半時期に、水分を含んだ品物を洗うコトで
ドライ溶剤中に水分が多く含まれる形となり
いつもなら
縮んだり、色が出る事ない品物もその水分が悪さをする場合があるのです。
なので、
オイラのクリーニング店の場合は、
タオルケットなどを間に挟んで洗う事で
綿の生地が水分を抱いてくれるため、ドライ溶剤に水分が含まれる事を出来るだけ
避ける工夫を行ってます。
業務終了後はこのタオルケット洗いを10回くらい繰り返して
次の日に水分を含んだままのドライ溶剤を使って洗わないように工夫してますが
やはり、梅雨時期に
湿度が多い時期にシルクやカシミアといった高級の部類に入る繊維製品を洗うのには少し抵抗があります。
もし水分を含んでたら影響が全くでないといったコトは言えなくなるからね・・・・(汗
なので、
これからカシミアやシルクだそうかなーって人は、
今は遅すぎなので、できる限り梅雨明けを待ってから
出してもらうのがオススメです。
さて、ドライ溶剤のもうひと掃除頑張ってきます。
ではでは。