初めての人は、はじめまして。
いつも好読してくれている人はありがとうございます。
久々にクリーニングの事を記事にしてます。クリーニング馬鹿の神崎です。
クリーニング屋って、預かった衣類をどのように洗っているか知ってますか?
■コインランドリーのように大きい洗濯機で洗ってる。
■おっきい水槽でジャブジャブと手洗いしている。
■家庭用洗濯機をたくさん用意して洗っている。
・・・これオイラがクリーニング屋に帰ってきてお客様に質問して帰ってきた答えです(笑
正解は1番の、コインランドリーのように大きい洗濯機で洗っているが正解です。
クリーニング工場は、どうやら秘密の工場らしく、他にも珍回答が少しあって、お客様的には謎の工場ってイメージが
多い事がわかりました(笑
大きい洗濯機で、どのような洗い方をしているか知ってますか?
■特殊な洗剤に、水を入れて洗ってます。
■特殊な洗剤と特殊な水で洗ってます。
■油で洗ってます。
・・・・これも色んな答えが返ってきました(笑
正解は3番の油で洗ってますが半分正解です。
一般的なクリーニング店は2種類の洗い方で衣類を洗ってます。
水洗いとドライ洗いって2種類の洗い方です。
まず、おなじみの水洗いですが、普通に市水を使うと料金がハンパなくかかるので、
ボーリングして地下水をくみ上げて使っているクリーニング屋が殆どだと思います。
しかし、地下水の場合、硬水である場合が多いです。
硬水とは、鉄分やミネラル成分が多く含まれるケースが多いので、そのまま洗うと
衣類にダメージを与えたり、洗剤の効果を半減させてしまいます(汗
なので軟水機にかけて軟水にして洗濯水として使っています。
ちなみに、皆さんの家庭では、水道は市水と思いますがカルキの量は多いですか?
もし多ければ、洗剤の効力半減したり、色が変わる、衣類が傷みやすくなるなどの
トラブルも発生しやすくなります。
カルキ等が多く含まれている場合は炭酸塩や重曹等を一緒に入れると良いという話を聞きますが
直ぐには使えない、効果は余り無いって話を聞いたりする事もあるし、オイラの家では
あまり考えてなかったので、今度研究します!!
研究結果は公開しますのでまっててくださいね(笑
洗剤は、以前ブログで紹介してますので、是非そちらも読んでみてください(笑
■クリーニング屋が解説する家庭洗い、コインランドリー、クリーニング屋の違い
次にドライクリーニングですが
ドライクリーニングって何か知ってますか?
簡単に言うと油で洗ってます(笑 が正解です。
そもそも、ドライクリーニングって1800年代の頭にヨーロッパで開発された衣類用の有機溶剤で洗濯する方法です。
たしかフランスで開発されたって聞いたことがあります。
フランス人がランプの油をテーブルクロスに溢した時に、テーブルクロスについて食べ溢し等の油汚れがランプの油で薄くなった事を見て油で洗うって発想が生まれたそうです。
日本へは明治時代に横浜が発祥といわれてます。
アメリカでも同じ時期に発明されドライクリーニングの起源には色々な解釈がありますが
どちらかと言えばフランスが起源って言う人が多いみたいです。
あと、何かで龍馬の名前を見た記憶もあるんですが記憶違いかなー(笑
でも龍馬が起源だったら、何かと龍馬は長崎にも由来があるので嬉しい・・・。
ウールや絹等は、水で洗うと硬くずれ、色落ち、素材に傷みが出る等の不都合な部分が多く。
水の代わりに、有機溶剤を使う事で衣類への影響を少なくした洗い方をしたのがドライクリーニングの根源です。
・・・ついてこれてますか?
有機溶剤にフランスにオイルランプに冗談みたいな龍馬の話に、クリーニングの話してたのに、色々な言葉のオンパレードっすね(笑
有機溶剤ですが、身近な物にたとえると「灯油」「ガソリン」等が上げられます。
その元となる石油から衣類を洗う液体に精製したのが「ドライ溶剤」って呼ばれてます。
つまり、油で洗ってますってのは本当に正解だったのです(笑
なので、クリーニング店から帰ってきた洋服が少し油臭いのはこんな理由から来てます。
でも、知ってましたか?
このドライ洗いって衣類への影響を考えて作られた方法だけあって、すんごく衣類にやさしい洗い方なんです。
たとえば、家庭の洗濯でポケットに紙やポケットティッシュが入ってた場合どうなりますか?
・・・・みるも無残にボロボロになって、他の衣類にくっつき
「いやーーーーん」ってなっちゃいますよね?(笑
ドライクリーニングの場合はボロボロになりましぇん!
ためしにティッシュで折鶴作って洗ってみました(笑
実験は始めてだったので、ティッシュで折った鶴がどうなるのか試してみるまでわかりませーーん(笑
中は液体でグルグル、ジャブジャブ状態です。
洗いが終わって扉を開いてみると・・・Orz
・・・・さすがに液体でグッチャグッチャに揉まれてますので鶴の形を残す事は難しいようですね(笑
しかし、破れも無くシワも少ない状態です。
はい、もったいないので乾いた後は、ちゃんと使いましたというか、使えました(笑
でも、こんな洋服にやさしいドライクリーニングですが
もちろん短所もあります。
超水汚れに弱いです。ぶっちゃけ普通に洗ったら汗が落ちません(笑
なので、水汚れを落とすための洗剤を一緒に混ぜて洗っています。
ですが、この夏の時期・・・
超汗がかきまくりですよね!
そんな時は、汗の成分を完璧に落としきれないのでオイラのお店ではダブルウォッシュクリーニングってのを進めています。
あっ、ダブルウォッシュクリーニングって、
ドライ洗いをやって、水洗いをするって二度洗うからダブルウォッシュって名前付いてます(笑
他のクリーニング屋さんだと、ウェットクリーニングって名前だったりします。
お値段は通常のクリーニングの倍近くするケースもありますが2度洗いなので
値段的には仕方ないのかなと思います。
しかも、普通は水洗い厳禁のウール素材の背広を洗うんです。
それこそ、型崩れしないように最新の注意を払い。
型崩れしても整形しやすいように特殊な加工液を散布したり。
人型の機械にセットして若干型崩れした部分を修正したり。
水洗いすると余計に油分を抜き取ってウールの質感が悪くなり肌触りが悪くなるんで
肌触りがよくなり、衣類を汚れから守るようなコーティングをしたり
・・・ダブルウォッシュクリーニング、ウエットクリーニングって衣類に対して、こんなにいたれりつくせりですよ(笑
はい、高くても仕方ないですよねって思ってもらってありがとうございます。
思ってねーって方にはゴメンなさい(汗
プロとして、素材や色に合わせたクリーニングを提供している事は間違いないので安心してクリーニングには出してくださいね。
オイラのお店も衣類の状態、素材、色、形、飾りの部品等、多種多様の洗剤や洗い方で洗ってます。
衣類や季節等に応じてオススメするクリーニング方法にはワケがあるので、聞いてあげてくださいね。
なので、夏は特にダブルウォッシュ、ウエットクリーニングをオススメします。
特に男性物のズボン、秋口になると小股から臭い臭いが漂い始めますので早めのケアをお願いします。
営業マンの旦那を持たれた奥様方、営業先で臭うと話題にならないようにちゃんと水洗いのコースを
クリーニング屋さんにお願いしてくださいね(笑