初めての人は、はじめまして。
いつもブログを読んでくれている人は、ありがとうございます。
洗濯ハカセの神崎です。
ニットの家庭洗いについて言い足りなかった事
今日の放送で一番言いたかった事が声を大にして言えてない部分もありますが、ここはオイラのブログなので
声を大にして言いますが、、、、
できれば、ウールを含めた動物繊維を間違っても「洗濯機」で洗わって欲しくないのがキーワード
ニットを家で洗おうといったCMが去年の冬から今年の春にかけて流れてました。
洗わないとクタクタになるけど、洗ったらほら綺麗!
・・・・我々メンテナンスの人間からすると、縮ませた洗い方をしたら
そりゃーそうなるよね・・・その見せてた袖口は良いとして、
他の胴体とか、悲惨な事になってるよなーって思っても、そこはCM
見せてくれてません。
そのCM等の影響もあるんだろうけど、ニット縮ませたトラブルの問い合わせや相談は去年の30倍に・・・問い合わせに回答するだけで泣ける。
もう異常なほど、どんなニットでも洗濯機で洗えるって蔓延している状況なので、
今日のあさイチにてニットを取り扱うため、洗い方を教えてほしいーって相談があったので、
オイラがもし家で洗う事をするなら一番縮みのリスクがすくないのはこの方法だ!って事でバスタオルを使ってホールドする手洗いを紹介してみました
実際、企画段階の話をいただいた時に、
もし、ウール100%の動物繊維のニットをクリーニングに出す推奨派のオイラがニットを洗うとしたら
どんな洗い方だったら、自分以外の人がやっても失敗しないだろうか?
最近の洗濯機や最新の洗剤だったらどうなるんだろうか?
そういえば、
最新の状態にニット洗いをアップデートしてなかったなー
久々にニットの家庭洗いのやり方改めて実験して情報をアップデートしてみっかーという事で、
ユニクロのウール100%のニットを買って、
手洗いと、洗濯機による洗い方をやって、どう違うのか、どう変わるのか、実験を繰り返しました。
結果は、洗濯機で洗うと型崩れや縮みは確実に起こりました。
1回目の洗いで顕著に現れ、手触りもかなりごわつきいていて、手洗いとは確実に違いがわかる
状態だったので、
オイラが家で洗うならこの方法だー!って
推奨できるニットの手洗い方法を紹介したら、失敗する人が少なくなれば良いなーと
と思い、あそこまでガチガチの面倒くさそうな、洗い方の紹介をさせてもらいました。
でも、確かに縮みにくい状況は作れましたが、
いざ、新品のニットと重ねてみたりして比べると、
若干の縮みや型崩れしてるなーと見受けられる部分はあります。
なので、ハカセが紹介したニット荒いですが、
決して、縮まない、絶対に縮まらないといった保証ができる洗い方ではないですが
数あるニット洗いの中でも一番失敗が少ない洗い方である点は間違いないと思います。
正直なところ、
家で水で洗っている以上、何事も起こらない洗い方はありません。
水の力とはそれだけ繊維に与える影響が大きいのです
なので、面倒でも、間違ってもニットを洗うときは洗濯機はやめてねって話。
プチプラのポリエステルやアクリルなら、洗濯機でも大丈夫なんだけどね(笑
面倒だとしても、まずニットを洗うのであれば、
縮むことはある程度覚悟の上で、許容範囲の縮みになると思うハカセの紹介したバスタオルを
使った洗い方でやっていきましょう。
んで、番組を振り返って思ったんだけど、
縮み直ししたら、オイラに縮み依頼をしたくなるよねーっって事で、
反響が大きく問い合わせが増えそうなニットの縮みに依頼に関して
間違いなく、ニットを元に戻してほしいって問い合わせ増えそうだなーと思ったので、
ニットの縮み直しに関しても言及させてほしいなーって思う。
ちなみにですが、現状、自分がやってるクリーニング店を含め、
ニットの縮みを解消する事は、サービスとしては行っていません
要望があれば対応するレベルです。
そのため、料金かかっても良いからとか、よく言われますが、料金をかけるかけまいが
ニットの縮みに関して戻せるものは、戻せるし、戻せないものは戻せません
というのも、ユニクロの普通のウールのニットと、1万円くらいするブランドニットだと
確実にブランドニットの方は、戻せない可能性が必然的に高くなります。
ぶっちゃけ、ファストファッションのウール100%と、ブランド系のウール100%では
使われている素材が違いすぎて、ブランド系のは顕著に縮んでしまい、
縮みを直せる余地がない事が多いからです。
かつ、ウールならまだしも、カシミア、アンドラといった
柔らかさや、毛が長かったり、毛が細かったりと、素材によってもさまざま
ちなみに、カシミア、アンゴラの比率が高くなればなるほど
元に戻せる可能性は
かなり低くなっていきます
今日の放送にあった、Mサイズが子供サイズに縮んだニットは、
カシミアの素材で、あれだけフェルト化が進むともう元には戻りません。
というか、伸ばす余地がなくなってしまってます。
どんだけ無理な要求をしているかというと、
フェルトの帽子を、毛糸玉にしてくれと言ってるようなものです。
どう考えても無理ですよね?
あと、サービス化をしていないそのほかにも理由があります。
元に戻せないなら、宅配便で送った送料も払わない、クリーニング代も出さないといったマナー違反のお客さんが去年の10倍以上になっているので正直、このようなリスペクトされない扱いを受けると、ニットの縮みに対しての対応を制限せざるをえません。
笑い事ですが、「元に戻せないなら、私がニットを買った事を含めて弁償しろ!」といったどうしようもない方がいらっしゃるのも事実です。
受付や電話を受けるものから、やめてほしいって要望が多々あり、
サービスとして対応するのが難しい事、電話を受ける物がニットに対して全てを熟知できているわけじゃない事など
色々な理由から
ニットの縮みに関しては、元に戻す保証はない事、送料やクリーニング代金に納得出来るお客様でかつ、触ってみてほしいといった要望がある方だけ、ネット宅配クリーニングで普通のクリーニングの一貫として対応はしています。
ですが、現状細かい問い合わせや、対応は、スタッフの数も足りないですし、電話ばかりかかってくると業務に差し支えてしまうので
ロード店舗含め、電話番号等は非公開とさせていただいています。
なので、もういっそのこと、
家で洗うならば縮むのは当たり前だ
と思って家での洗いに望んでほしいくらいです。
んで、縮んだ事を他人や洗剤や洗濯機のせいにしない事。
洗剤がいかに優秀であろうと、洗濯機が優秀になろうと
今んとこ、水を使った洗いである以上、家庭でやれる方法で100%型崩れも縮みも起こらない
方法というのは難しいと思います。
今日紹介した洗い方のように、縮みはするけどその縮みを、限りなく軽減できる洗い方があるといった具合です。
んで、縮んだ以上は元に戻せる可能性は5分5分程度と思ってほしいです。
これもぶっちゃけ、みたり触ったりしない限り、わかりませーん。
なので、番組内のVTRでも嘆いたように
「もうっ!」って言葉が出てくるのです。
家で洗う以上、縮むリスクは100%付きまとうので、縮んだ衣類を元に戻してというくらい
大事なのであれば、クリーニングに出してほしい。来年買い換えるしといったファストファッションのニットなら家で大いに洗おうって声を大にして言っておきます。
今日の放送の中で本当に言いたかったのはそういう事です。
紹介した手洗いのようにもっとも縮ませない洗い方はめんどくさい
ニットの手入れってめっちゃめんどくさい。
簡単に洗える方法はなし、縮むリスクもあるし、縮んだら戻せない事も多い。
だから、<4>動物繊維のニットはせめてクリーニングに出してねって思う
と、、、
そもそも、そんな手軽にニットが洗えるなら、クリーニング屋が実地しとるわい!
なので、
ニット洗いは、いずれにしろ気をつけなはれや!
・・・・番組に出た感想や、ネタなどはまた後日、ブログ更新しますね(笑
今日はちょっと愚痴っぽくなったので、楽しいネタは次回に引き継ぎます(笑
では、では、
ちなみに、今長崎に帰る飛行機の中・・・・