初めての人は、はじめまして。
いつもブログを読んでくれている人は、ありがとうございます。
今日は、先週まで超忙しすぎて体にダメージというか、ああ・・・おっさんになったんだなーとしみじみ感じてる神崎ですー
アクロンとエマール同じデリケート洗い専用の洗剤だけどどちらが優れてるのか洗濯のプロが検討してみた。
ウールやシルクも洗えるデリケート洗剤!といえば
代表としてあげられるのが、アクロンとエマール。(アクロンもエマールはパッケージがかわりましたね、写真は前のパッケージのものです。)
あなたはどちらを使ってますか?
その時々の、価格やテレビコマーシャルのイメージで
あっちを買ったり、こっちを買ったりといった事で選んでたり。
そんな、どっちがどうなの?と
同じデリケート洗い専用のアクロンとエマール。
今回は、どちらがどう違うのかに迫りつつ、
実際、洗濯のプロが考えではどちらが優れてると思うのかについて
紹介して行きたいと思います。
アクロンとエマールはどうちがうのか
まずは、どう違うのかについては、
成分を見れば一発でわかるはずなのですが、
無添加なのか、自然素材なのかって点を考えれば
見る事はあるのでしょうが・・・。
アクロンとエマールを比べるのに成分表示は流石にみないですよね・・・。
なので最初にアクロンとエマールの成分がどう違うのか
見て見ましょう!
◇アクロンフローラルブーケの香り
バランス剤:水
界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
安定化剤 エチルアルコール
界面活性剤:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
安定化剤:ポリエチレングリコール
界面活性剤/柔軟剤:ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド
平滑剤:平滑剤
平滑剤:シリコーン
香料:香料
界面活性剤:脂肪酸塩
安定化剤:クエン酸
酸化防止剤:BHT
防腐剤:防腐剤
pH調整剤:水酸化ナトリウム
着色剤:着色剤
これがアクロンかーってくらい、水や香料、着色料を合わせれば15品目ほど、
いっぱいいろんな成分が入ってます。
両者を比べて説明していきたいので、
次に、エマールの成分を見て行きましょう。
◇エマール リフレッシュグリーンの香り
工程剤:水
界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテル
安定化剤:エチルアルコール
安定化剤:プロピレングリコール
pH調整剤:クエン酸塩
安定化剤:フェノキシエタノール
繊維潤滑剤:シリコーン
界面活性剤:アルキルアミドアミン
防腐剤:防腐剤
香料:香料
アクロンよりは少し少なめの10品目が成分として入れられてます。
薬事法のように微量の成分だったら記載する必要はないルールも
当てはまると思うので、社外秘の微量な成分が入ってる場合もありますが
ひとまず、両メーカーの公式webページや、
それぞれの製品の裏書きに書いてある成分を見て取れる範囲は
上記であげた成分がそれぞれ入ってる事になります。
・・・・。
あー。
見てもさっぱりわからないわって声が聞こえてくるようですが・・・。
・・・。
書いてて申し訳ないですが、正直わかりにくいっすね(笑
ですが、
一応、ざっくりと、わかりやすく
この2つの成分から見てアクロンとエマールの事を言いますと・・・。
洗剤の洗浄能力を左右する界面活性剤で言えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
っていう界面活性剤が入ってるわけですが・・。
アクロンやエマールに関しては両方とも入ってます。
その他、シリコーンだったり、安定化剤というアルカリや酸性といった性質に
偏りすぎないようにするため、簡単に言えば保管中に性質が変わらないよう
にするための中和する材料が入ってたり。
アクロン側が多少、界面活性剤なり、中和させる材料やら
5品目ほど多いですが、
アクロンやエマールを成分だけで見るとさほど変わらない(笑
って結論なのですが、
それだと、えーーーーーーって
ブーイングが聞こえてきそうなので、
アクロンとエマールがどう違うか、
実際に、実験したり、いつも協力している雑誌LDKでガチ検証した結果
汚れ落ちだけだったらエマールが強いって結果がでましたー
って事でエマールが良い!
と言いたい所ではありますが、
ぶっちゃけ
手放しでエマールが良いとは言えませーん。というかそれの結果からアクロンが良いと思ったわ(笑
でも、洗濯洗剤は汚れ落ちでしょー?
といつものオイラなら言ってる所なのですが・・・
それは、一般的な普通の洗濯洗剤の場合。
でも、今回の話は、一般的な洗濯洗剤の話ではなくて、デリケート洗剤でどっちがいいのよ?って話し。
なので、汚れ落ちだけで手放しにアクロンが優れているといった話では、言い過ぎだと思うのです。
ちなみにですが、
ほぼ一緒の成分なのに、
アクロンよりエマールの汚れ落ちが良いのは、
第1に界面活性剤の配合濃度の違い
第2にアクロンはエマールより成分が多く柔軟剤が入っており少しばかり界面活性剤の働きを邪魔してないか?
って事が、エマールが汚れ落ちが良かった要因ではないかなと考えられます。
話し戻りまして・・・。
手放しでエマールが良いと言えない理由。
疑似的に作られた皮脂の汚れをエマールの方が若干落としてたのは間違いなく
確かにエマール側がアクロンより汚れ落ちが良い事は間違いないわけですが・・・。
エマールが油分の汚れ落ちを良く落とせるって事は、繊維の中にある油分を抜きすぎて型崩れを引き起こしやすい。つまり洗濯に失敗しやすくなる可能性が高くなるって事なのよねーーーーーーーーー!
はい。
言いたい事はここの所(笑
強く言いたかったので、見出し文字がめちゃくちゃ長くなりましたが、
オイラが衣類メンテのプロとして気なるのはそこの所です。
ウールやシルクといったデリケート洗いは、
水との戦いであるとも言えます。
水につければ、その影響でキューティクルが絡み合ったり
繊維の伸び縮みが激しく起こったりと
繊維が自ら与えられる影響はハンパないものです。
ですので、それらの素材は繊維にもっとも影響の無い洗い方である
クリーニング洗いのドライクリーニングが適している事になるわけですが
その影響を与えにくく洗うために、
エマールやアクロンは存在するのに、
汚れ落ちを意識するあまり、水による抵抗を抑えるどころか
洗剤が油分を落としすぎて自滅する道を残してしまっているので
エマールが手放しに優秀であるとは言えないのです。
上着にきているニットであれば、
着用頻度が高すぎてなければさほど激しく汚れているわけでは無いと
思うので、水にくぐらせるだけでも汚れはある程度落ちてくれます。
なので、繊維を徹底的に守る洗い方をしてくれた方が
デリケート洗剤に置ける本来の洗い方なのではないかなーって思うのです。
純粋な汚れ落ちで見ると劣るが、他の製品に比べ、繊維を保護してくれる成分をしっかり入れてくれてるライオンのアクロンが衣類メンテのプロとしてはデリケート洗いの洗剤として推奨できる。
クリーニング屋の嵯峨でもあるのですが、
預かった以上、型崩れ等は徹底的に防いで行くのが
我々プロの筋道。
汚れは、いろんな手段で落とせはば言い訳ですが
型崩れだけは、取り返しがつかなくなる事がほとんどです。
なので、デリケート洗いの洗剤は何が良いかと言えば
繊維に与える影響を低くして型崩れをしにくくして、
ニット類を家で洗えると言っているのであれば、型崩れしにくい方が良り
すぐれているのではないかと言えるのではないかなと思うのです。
なので、
真にデリケート洗剤としての使命を果たしているとすればアクロンだけー。
オイラ的には、デリケート洗剤だったら
アクロンがおすすめだなー
汚れ落ちは他でカバーできるし(笑
ってな感じですね。
この記事を見て、どう思うかはあなた次第な所でもありますが、
どれだけ綺麗になろうが、型崩れて着れなくなったら
綺麗になっても意味が無いので、できるだけ型崩れしないアクロン。
デリケート洗剤を手にとる時はちょっとアクロンの事を見てあげてくださいねー(笑
あっ、ちなみに、
デリケート洗剤の洗濯機や洗い方次第では
全く意味が無いものになるので使い方にも気をつけてくださいねー
って事で、その辺の使い方はまた違う機会にでも・・・。
では、では。