初めての人は、はじめまして。
いつもチェックしてくれている人はありがとうございます。
今日も家庭での洗濯ネタを繰り広げますクリーニング馬鹿の神崎です。
セータやカーディガンを家で洗った事ありますか?
最近は、洗濯機や洗剤の性能もどんどん進化してきているし、セータやカーディガンに使われる素材も
化学繊維系が増えてきたりもしているので、結構家で洗ってる人いるんじゃないかな~って思います。
でも、動物繊維系、ウールやカシミアのセータも洗えるよーって洗剤の説明書きに書かれているので
洗って縮みや色落ち、他の衣類へ移染したり、ゴワゴワした風合いになって風合い台無し等
そんな失敗したことありませんか?
オイラのお店にも「洗って縮みました!失敗しました~!!」って持ってくる人が年々増えてます(汗
先日、持込のお客様のカシミアのセータが見るも無残に、
「子供服かよっ!!」(笑
って突っ込みを入れたくなるくらい縮んでました。
何を使って洗ったんですか?って聞くと
殆どの失敗品を持ち込まれるお客様が口を揃えてこの洗剤の名前を言います。
メーカが、カーディガンやセータ洗える!ウールやカシミアも洗えます!ってうたってる
皆さんお馴染みのエマールにアクロンです。
クリーニングに出すのめんどくさい!セータやカーディガンも家で洗いたい!って人は
多いと思うし、メーカもそういう声に耳を傾けて製品をがんばって開発しているオイラ的にも優秀な商品だと思います。
洗剤の謳い文句に釣られて簡単に洗えるって思い込まないで下さい
メーカも「ドライマークも家で洗えるよ♪」って「ホームクリーニングエマールッ」ってCM流して
いかにも家庭用洗濯機で簡単に洗えるように演出されてるけど、洗剤の効力だけで手軽に洗えるって印象に陥ってませんか?
説明書きどおりに、洗濯機に衣類と洗剤を入れて、ドライコースか弱コースでスタートして
キレイに簡単に洗えるから簡単!って思ってませんか?
洗剤の裏書はもっと色々注意書きがされているはずですが見落としはありませんか?
注意書きを意識せずに洗ってしまうと失敗の原因になりますので注意してくださいね。
取り扱い表示はきちんと確認してますか?
家で洗える衣類か否かこの洗濯表示を見て判断していると思います。
左が「洗濯機で洗えますよ」ってマークです。60っていう数字は水温が60度まで暖めても洗濯は失敗する可能性は無いですよって表示。
右が「手洗いお願いします」ってマークです。洗濯機を使わずにバケツなどで手洗いしてください。水温は30度までですって表示になります。
ちなみに「手洗いマーク」洗濯機の弱コースや、手洗いコースって思ってませんか?
これ間違いの認識なので注意が必要です。
バケツ等に水をはって洗剤を溶かして衣類をつけて軽く押し洗いする事が望ましいです。
型崩れしてもぜんぜんOKって人は洗濯機で洗っても良いかもしれませんがオイラは知りません(笑
次の表記以外が全部「X」表示ならクリーニング屋でクリーニングを依頼してくださいって衣類になります。
お馴染みのドライマークですね。
こんな説明あたりまえーーーすぎて知ってるよって突っ込みいれました?(笑
ちなみに、全てのマークが「×」だと洗うな!って事か、毛皮だったら毛皮の専門業者に出せ!!って意味になります。
毛皮以外にも全部「×」マークがついてる衣類があって
試しにメーカに電話すると「洗わずに手入れしながら着てください。」「洗っても保証しません。」って回答が・・・。
最終的には「洗わずに買い換えてください!!」って言ってくるツワモノもいらっしゃいます(汗
話は戻しまして、
セータやカーディガンを洗って失敗した人に詳しく話を聞くと
ドライマーク=ドライマーク用洗剤や洗濯機のドライコースで洗えるって思い込みしていました。
家庭での洗濯は水を使った洗濯機洗いか手洗いしか出来ないため
洗濯機マークや手洗いマークが「×」の場合は、ドライコースやドライマーク用洗剤では基本的に洗えません。
メーカホームページ等を見るとドライマーク以外全部「×」でもウールやカシミアは洗えるって書かれてますが
オイラ的にはNGだと思って欲しいです。
実は、オイラのお店でウールやカシミヤのセータ、カーディガンのシミ抜きをする都合上、
全体的に水に漬けこんで漂白作業する場合があるのですが、これがとても厄介・・・(汗
どんなに知識を振り絞って、縮みが出ないように工夫しても、クリーニング屋が使うヒミツの洗剤使っても
今までの経験上、100%縮みます。
縮むのを前提に考えて、整形の段階で元のサイズに戻すって方法を取ってるのですが
クリーニング屋にある加工剤と形を整える機材を使わないと無理です(泣
あと、乾燥も気をつけないとせっかく元通りのサイズと形に直したのに、乾燥中に型崩れ
する可能性もあり最後まで油断できません!
もう、この時点でどれだけ、ウールやカシミアの水使っての洗濯がメンドクサイかお分かりいただけたと思います。
どんだけーーーーーー(笑
クリーニング屋でもこれだけ気を使って、知恵振り絞ってやってるのに
たかだか、洗剤と洗濯機だけで綺麗に簡単に洗えるってのはやっぱりムリなんです。
はい、長々と説明してきましたが、セータ、カーディガンの洗いについてまとめに入ります。
セータやカーディガン家で確実に洗えるのはアクリルやナイロン、ポリエステル、化学繊維100%はまず大丈夫。但し乾燥の方法は乾燥中に伸びないように注意する。
ウールやカシミアは基本クリーニング屋に出す。水洗いは絶対NGの衣類である事は間違いありません。面倒な方法を取れば洗えるが風合いは確実に落ちるので洗うのは自己責任で!
家庭で洗えるのか、クリーニング店に出さないといけないのか、洗濯表示を良く確認。
手洗い=洗濯機弱、ドライコースや、ドライマーク=ドライコース、ドライ用洗剤等は間違いの認識です。紛らわしい言葉が多いので惑わされないように注意!
ちなみに、なぜウールやカシミアが縮むのか、縮む原理も全部説明したいオイラですが、説明しだすとキリが無いので今日はこの辺で(笑
あっ、もし縮ませて元の大きさに戻してください!!って依頼はお金がかかる作業なのでほんと気をつけてくださいね。
それから、オイラ的にたまーーーーに
カシミア製品に手洗い可能マークが付いてるのを見る事があるのですが
しんじらんなーーーーーーーい(笑
最後まで読んでくれてありがとうございました。
シェアやいいねは是非オススメします(笑