初めての人は、初めまして。
いつもブログを読んでくれている人は、ありがとうございます。
今現在、レスリングの決勝観戦待ちで眠れない夜を過ごす神崎ですー。
「W」のマークのウェットクリーニング
16年の12月から洗濯表示が新しくなりますが
クリーニング屋で対応可能ですってマークだった「ドライ」って表記が
「P」「F」「W」の3種類に分かれます。
と言うか、この事は昨日書いたブログ見てくれればわかる事なのですが
今現在も、「P」や「F」っていう表記は海外ブランドや、海外のISO規格で表示
された洗濯絵表示で見た事がある人もいると思うので今日のブログは
新しく追加された「W」の表記に焦点を当てて説明したいと思います。
そもそも、なぜWかと言うと
「ウェットクリーニング」のウェットのWを取って表記してるのですが・・・。
日本語訳すると濡れた洗い・・・・?
そもそも洗濯だから濡れてるんじゃないのーーーーーーーーーーーーー!?
ってツッコミ受けそうですが
普通のクリーニングでは、
ドライ溶剤という、水ではない溶剤を使って
水には濡れてないし、すぐ乾くし、などなど色々言葉遊びができそうな
事をやって洗濯しています。
そもそも、
クリーニング屋の洗い方っていうのは大きく分けて2種類あって
・石油系の溶剤と呼ばれる水ではなく油を使って洗うドライクリーニング
・普通に水を使って洗うランドリークリーニング
と云う2種類の洗い方をしてます。
ワイシャツなどの水で洗ってもさほど型崩れする事なく
縮みも少ない、色も落ちる事がないものはランドリークリーニングである水洗い。
背広などウール製品は、
水で洗うと色が落ちたり、伸縮してフェルト化するなど物理的に変化が激しいため
繊維に影響を与え難いドライクリーニングである油洗いを行ってます。
んで、
水と油は反発してしまうので
水洗いは洗剤を使って油分をケミカルの力を利用して落としますが
油はソープと呼ばれる洗剤の一種を入れてはいるものの、ものすごく水汚れには弱いので
最近よく言われるのが
汗の成分はドライクリーニングでは落ちません!
とうたってますが、どう頑張ってドライ洗いをしても完全に落としきれてはいません。
汚れ落ちてないのにお金とるのーーーーーー?
と思われるかもしれませんが
正直、洗うって表現をどう捉えるかは、あなたとクリーニング屋では異なるのです。
なので、
近年主流だったのが、
冬場は汗かかないので普通洗いで良いけど、
夏は汗かくのでウェット洗いやダブルクリーニングしませんか?さっぱりしますよ?
的な謳い文句で最近は水洗いでちょっと料金高めのクリーニングを進める
クリーニング店さんが増えてきているわけなのです。
そんなわけで、ウェットクリーニングのルーツとして、本来ドライクリーニングすべき洗たく物(水で洗えない洗たく物)を
汗などの水溶性の汚れを落とすため、水を使った洗い方の手法として生まれたのがウェット洗い(別名:ダブルウォッシュ)という経緯があるのです。
ただし、このウェットクリーニングは、
洗剤が高価だったり、チョーーーーーーーーー!面倒だったりするので
なるべくやりたくないよーってお店もあったり、
ちょっ、これを水洗いしろとおっしゃるか!
といった無理難題の物も中にはあるため
高い料金を請求するとお客様引くし
ドライ洗いと、水洗いの違いや、メリットデメリットなんて浸透が低いしで
結構な悩みどころがあったわけなのですが
新JIS規格で「W」マークが付く事で
気兼ねなく、ああ、水洗い推奨ですねー高い料金でしかクリーニングできません!
なんて事が起こりうるような状況だったり
本音的に言えば
てか、クリーニング屋なんだから水洗い不可でも水洗いでちゃんとクリーニングしてお客様にきちんと綺麗にして返せるクリーニング店にきちっとなれやっ!
ってそんな想いが込められているように思うんですよね(笑
前者の料金を高くとるクリーニング屋になるか、
技術を追い求める後者のクリーニング屋になるか、
技術に挫折して追いつめられるクリーニング屋になるか、
・・・・「W」マークの話どころか
クリーニング屋?とはそんな存在意義を考えさせられる2016年12月の新JIS規格の洗濯絵表示の「W」の話でした〜
・・・まとめナッガァーーーーーーーーーイ(笑
さて、オイラは洗濯ハカセを名乗ってる限り
技術を追い求めるクリーニング屋でありたいと・・・というかクリーニング屋やってたら
普通はこう思って当たり前なんだけどね(笑